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オーディオの基礎知識

オーディオをもっと良い音で聴く方法とアクセサリー 2020年12月1日

今回から数回にわたり、オーデイオシステムを良い音で聴く情報を掲載します。
オーディオの音の要はスピーカーセッティングから。
どんなに良いCD、アンプ、スピーカーを持っていても、スピーカーユニットから良い音が出なければ自分の耳に良い音は届きません。
ここから話す内容は、基本的なセッティング方法であり、通常の良い音への近道だと考えてください。
まず、基礎中の基礎だと思いますが、絨毯、フローリング、畳にスピーカーを直置きされている方は居ないとは思いますが、まずこれでは良い音は望めません。
オーディオ用のインシュレーターや小さな木材や金属を挟んでいる方もその効果はほとんどありません、むしろ悪い効果の方が多いです。
理由としてはスピーカーユニットが正しく動かないといけないのにスピーカーユニットを取り付けてあるスピーカー本体がぐらぐらに揺れていては正しい音など出るはずがありません。

   

さて、そうは言えどもオーディオボードは高くて手が出ないと言う事で、ホームセンターで木材や大理石、ブロックを買ってきて敷いてる方を見かけます。そんな物で事足りるならオーディオボードは販売されていません。
3・40年前のオーディオファンがやっていたレベルです。そこらの木材ではボードとしては柔らかすぎて低音が膨らみます。逆に硬ければいいのかと大理石や御影石を使うと、低域が減り高域が耳につくようになります。
たまに色んなボードを試した中で、これが一番良かったと言われる方がおられますが、試したボードの中にオーディオボードは入っていません。間違ったものを何年も何回も試聴したところで酷い音の中でかろうじて聴けるものを選んだことにしかなっていません。

   

今回敷いているボードは、クリプトンのハイブリッドオーディオボード
AB-2200(\27,000)の黒を敷いてみてます。当店では一番売れているボードですが、やはり低域がほどよくダンピングが効いて良く締まり、広域の伸びも良くボーカルの声が生き生きしてきます。このくらいのサイズのスピーカーなら下のサイズのAB-500(\15,000)くらいでいいと思いますが、他にも色んなメーカーから出ています。
最終的には結論、オーディオボードを使用する事がかえって早くて安上がりになると思います。大型スピーカーになると金額も高くはなりますが、そのぶん効果は絶大です。

   
今回は、私が一番大事だと考えるスピーカーのボードの事を取り上げましたが、勿論、オーディオのセッティングにおいて、何が一番かは難しいのですが、あまり重要だと思われていない事が多く、しかし音質劣化が著しいので最初にお話ししました。当店のイベントで昔から何度もオーディオボードの有り無し等の視聴をしてきたので、来場された方はボードの重要性は解って頂けてると思います。

フローティング・オーディオボードについて 2020年12月8日

今回はフローティングボードの話をしていきたいと思います。
まずは、フローティングボードとは?、なのですが、当店で爆発的に売れているボードになります。
特徴としては、見た通り磁石で浮きます。当然機器のボードといえば、いろんなものが発売されてますが、機器との相性や重さ、ラックやインシュレーターの有無でなかなかぴったりくるものを探すのに大変な思いをした方もいるのではないでしょうか?
このボードは浮いてますので、ボードの下の素材の音が乗ることがほとんどなく、効果が一定なのが利点の一つです。また、機器への磁気の影響も全くなく、デリケートなオーディオ機器に安心して使えます。磁石の部分を回すことにより水平をとれることもレコードファンにはありがたい機能です。

機器の音質への効果は、まずCDプレーヤーに使用した場合、細かな音が聞こえるようになり単調な音に抑揚が戻ってきます。
アンプ類に使えばとにかくレンジが広がり高域のギスギスした音がなくなり中低音で止まって膨らんでいた低音域が、より深い低い低域になります。
当然、大きなトランスを積んでいるので、振動がアンプ本体のみならずラックをも揺らしてしまいます。例えば、オーディオラックからCDだけを別のラックに移したら、急に音の鮮度感が上がるのはこのためです。
また、意外な効果はオーディオのクリーン電源や、贅沢ですがオーディオタップなども効果絶大です。
そして、当然ですがレコードファンにはぜひ使ってもらいたいです。
振動を避けるために高価なレコードプレーヤーがどれほど色んな対策をしているか知ってる方も多いと思いますが、浮いてしまえばほぼ振動は来なくなりハウリングという振動ノイズもおこらなくなります。
面白い使い方ですが、DJの方がたくさんの方の前で演奏するとき、観客の人が躍る振動で、プレーヤーの針が飛ぶとのことでお貸ししたら、全く飛ばなくなったとのことで数枚ご購入いただいたこともありました。
総合的にこのボードの音への特徴は、つぶれていた細かな音が聞こえてきます。
なので、ボーカルがリアルになり音のスケールや奥行きが格段広がります。

使いこなしとしては、耐荷重ギリギリではなく少し荷重に余裕をもって購入してください。
音への効果もそうですが、機器の片側が重い場合、耐荷重以下でも浮かないことがあります。
設置の時はフローティングしているガラスのボードを、台座のガイドピンに入れるとき台座がずれないようにして、真上からガラスボードを入れないと磁石が先にくっついてしまいます。一度くっつくと外すのが大変です。片側を外すと反対側の磁石がくっつき、最後はガイドピンを曲げたり、ガラスの端が欠けたりすることもありますので気を付けて設置してください。

一番小さいボードで622Sといいます。
250台限定で、ラックに入るサイズとして発売されて、当店でも人気でした。
型番 : RELAXA 622S
形式 : マグネット・フローティング・ボード
耐荷重 : 22kg
付属品 : 水平水準器
価格 : RELAXA 622 S Gray/Red ¥70,000(税別)

   

これも、250台限定でラックに入るサイズで622Sより少し大きく、
一般的な機器のサイズと重さにちょうどいいボードです。
型番 : RELAXA 622
形式 : マグネット・フローティング・ボード
耐荷重 : 22kg
付属品 : 水平水準器
価格 : RELAXA 622 Black/Green ¥75,000(税別)

   

世界500台限定で2~3か月で完売した大ヒットモデルです。
大型のラックにしか入りませんが、ラックの天板にレコードプレーヤーを置いている方には、 大ヒットしました。
型番 : RELAXA 530
形式 : アイソレーション・フローティングボード
有効サイズ : W512 x D460mm
全体サイズ : W570 x D460 x H80mm
重量 : 8.8Kg
カラ : ブラック
価格 : 98,000円(税別)

   

これほど効果の高いボードなので、もう少し耐荷重のあるボード作ってほしいとの要望から、満を持して耐荷重なんと50キロのRELAXAが出ました。 すでに、何枚もご予約いただいてますが、商品の入荷が追い付いてないです。
型番 : RELAXA 750
形式 : マグネット・フローティングボード
サイズ : (ガラス部)W570 x D460mm
    (ベース部)W570 x D440 x H80mm
重量 : 9.6Kg
耐荷重 : 50Kg
付属品 : 水平水準器
価格 : 185,000円(税別)

シリーズトータルで100枚近く販売させていただいたボードです。
最近発売されて、さらに耐荷重が増えたRELAXA750を含め全ラインナップがそろってます。
まだ、お持ちでない方は、振動対策の決定打としてぜひ検討してみてください。


オーディオの電源について① 2020年12月22日

今回から数回にかけて、いい音の源、オーディオの電源について話していこうと思います。とは言え、
オーディオの電源は奥が深いので、お持ちのオーディオを、いい音にしていくための、電源のアクセサリーの基礎みたいな感じで行きたいと思います。

   

まずは電源の取り出し口、壁のコンセントからいきましょう。
これは、うちのイベントの時に、壁コンセントの視聴をわかりやすく聞き比べできるように、内部の配線をしている展示台です。

壁のコンセントをオーディオグレードのコンセントに交換すると音が良くなることは、聞かれたことがあると思います。
では、何故か?
さあ、なぜでしょうね。私もさっぱりわかりません。
ただ、驚くほど音が変わるのはわかります。何十件ものお客様のご自宅での試聴で、その効果は絶大です。

まずは、一番左、普通のコンセントから個人的な音の感想は、交換してないコンセントでオーディオを聴くと、 音がやせていて、とにかく元気がない音です。

そして、1万円クラスの壁コンセントに変えるだけで、 音に力がのって低域の音に切れが出ます。(機器のグレードによっては、このクラスの元気のいい音が合う場合もあります)

次に右から2番目、2万円クラスに変えると下のクラスで少し気になっていた高域のきつさが取れて、 低域の音もさらに深くなります。
スピーカーに対してアンプの力はしっかりあるのに,音に力がない時に変えると激変するかも。

さらに一番右のコンセント4万円クラスになると、さすがに全体域に力がしっかり乗って、 細かい音も繊細に聴こえてきてさすがにもう、凄いです。

もちろん機器までの電源の供給は、壁コンセントだけではないですが、 大きく音質を落としてしまう場所なので高額でなくてもいいので、 せめてオーディオグレードに交換しておいてもらいたいです。

個人的にですが、意外と音を深く語る、ご高齢なオーディオマニアの方に電源対策を何もされてない方が多いので、 是非とも電源の重要性を知っていただきたいです。

動いて止まればいい冷蔵庫や洗濯機と違い、オーディオの電源はめんどくさいです。
次回は、電源ケーブルやタップの話をしようと思います。

オーディオの電源について② 2021年1月5日

さて、前回からの続き、電源での音質グレードアップの続きに行きましょう。

前回は、壁コンセントの話をしましたが、参考になりましたでしょうか。
今回は、なぜ、壁コンセントや電源タップが必要なのか、の基本編から行きますから、ちょっと話が長くなると思いますが、気軽に読んでいってください。

さて、今回もまた、何故か音が全然変わってしまうのに、 やたらと、いろんなメーカーから、価格、形状、
さまざま販売されていて、 ”どれを買ったらいいかよくわからん” の電源タップのお話です。
確かに今時、車のタイヤでもミニバン用やセダン用と書いてあるのに、 ジャズ向けや、大パワーアンプ向け、真空管アンプ向け、 くらいメーカーで視聴して書けばいいのにと思いますが、 まあ、無理でしょう。
メーカーの試聴室にもいろんなシステムはないですし、 聴く人で様々意見もかわるでしょうから。
オーディオ評論家の人ですら、評価が全く違うことなんかしょっちゅうですから。
(評論家の先生といえば、たまに評論家の○○先生が良いと書かれてたから買いました、 と全く頓珍漢なものを買ってる人がいますが、○○先生、 あなたのシステムに合うとは言っていないですよ。 あくまで、個人的なシステムで個人的な意見を言われてるので、 カタログの詳細版くらいの参考程度に思っててくださいね)

さて、話を電源タップにもどしますが、まずはタップの必要性から行きましょう。
電源ケーブルを、壁から機器にそのまま繋いでもいいのですが、 通常はコンセントの数が足りなくなって困るので、電源タップを使うことが多くなると思います。
(中には、壁に10個のオーディオグレード壁コンセントを付けてる強者がいましたが、 電源タップを使う方が、価格的にも音質的にもはるかに有利です)

そして実は、電源タップを使う方が音が良くなります。
これも理由はわかりませんが、たぶん電源タップの筐体の方が壁の強度よりも強固だからだと思います。
通常の家の壁は石膏ボードで、この壁はグーでパンチしたくらいで簡単に穴が開くほど柔らかいのです。
かなり安いタップでも手でたたいたくらいでは、簡単には穴は開きません。 簡単に言えばべニア板にコンセントを取り付けて、電気を供給しているみたいなものです。

では何故、前回私はそんなプアな壁にオーディオグレードのコンセントを使用しましょうと言ったか、 それは壁がプアだからです。 そんな柔らかい振動しまくりの壁に、安い抵抗だらけで振動しまくりのコンセントを使うから、 壁もコンセントも振動しまくってノイズが入る、結果音に力がなくなり、鮮度感のない音になる。
なので、接点導通がいい振動対策してあるオーディオグレードコンセントを使うべきなのです。
そんな振動しやすい壁からしか電気を給電できないのですから、できるだけそこで起きるノイズを減らして
オーディオ機器に繋いであげるのがベストなのです。 そこで、家電屋さんでノイズフィルター付きタップを買ってきて、よ~し、オーディオ機器を繋ごう! となると思いますがちょっと待ってください。
ノイズもとってくれるタップなら音もいいでしょうとなると思いますが、 これもオーディオの電源のめんどくさいところです。 音が曇ります。
簡単に言えば、ノイズフィルターも抵抗みたいなものなので、振動が起きます。 その振動を支えているのが安いタップの簡素なプラスチックです。
そうです、お分かりのとうりノイズは取りますが別のノイズが付き、やはり鮮度感のない曇った音になってしまいます。 なので、やはりオーディオグレードタップを使うことが、効果対価格では良いのです。
(オーディオメーカーから発売されているノイズフィルタータップは対策がされているので別ですが)
 

← まさか、こんなタップをつかってないですよね。
かなり音を落として聴いてることになってもったいないです。
また、よく壁のコンセントから直にとる方が、音がいいと思ってらしゃる方がいますが、それは音には関係ありません。 なんなら、うちは発電所に近いから音がいいという勘違いと同じようなことです。
究極のマイ電柱も同じことです。 電源対策で、もうやるところがなくなって、お金があまってたらやってください。 (理由は後ほどお話しします)

はい、と言う事で長い話でしたので、今回の話を要約したらこんなことになると思います。
手っ取り早く、電源で音を良くするには、電源タップが近道です。
電源対策で音よくしていくには、できるだけ電気のノイズを増やさず、元のクオリティーを落とさないで機器に繋げるかになります。
では、次回は電源タップの選び方、の話をしていこうと思います。

オーディオの電源について③ 2021年1月12日

さて、今回で3回目となる電源の話ですが、 今回も面倒くさ~い電源タップの話です。

何故にめんどくさいかというと正解がないからです。 タップ選びは思った以上、価格以上に音質が上がったと思わないと、 期待外れだの、この製品はダメだの言われます。(個人の価値観も様々ですし)
さらに試聴にも大前提があって、試聴結果が明らかに機器に忠実で正しい音に変化しても、 スピーカーセッティングやケーブル、機器の調整の間違いをきちんと再現して変な音になってしまう事もあります。
まあ、変なところは変に再生してもらわないと改善しようもないので、まずはこうなるのが正しいのですが、 購入する側はそうはいかない、お金を出して音が悪くなったように感じます。
改善するアクセサリーを一緒に購入しないといけなくなると、予算オーバーになります。 オーディオのグレードアップはまず電源からと言われる方がおられますが、(私も、ある程度はそう思いますが) それは最低限の機器のバランスと最低限のケーブルがあってのことです。
私が今まで見た例は、 ピンケーブルが3~40年前のケーブルで端子が腐食していたり、スピーカーケーブルが 格安の電気用の電線だったり、アンプのラウドネスつまみが最大に上がっていたり、(マッキントシュでありがち) 機器やスピーカーがメタルラックに直置きだったりの諸々です。
中には大型スピーカーや機器を設置してるラックを、天井からワイヤーで吊っている強者までいます。 (いい子はマネしないでね) と、本当に極端な例で、普通に繋いでいる方はあまり心配しないでください。
では、そろそろ行きましょう。 まずは、とりあえずいくつかの種類に分けて考えていきましょう。

◎電源ケーブルが外れないタイプ・タップの筐体が金属ではないタイプ  

まずは予算的にリーズナブルが良い方に、 こんなタップが初心者にはお薦めですね。
出来れば、アース付きプラグの 挿せるタイプがいいです。
オヤイデさんとかから発売されてますね。



◎タップの筐体が金属のタイプ

出来ればこのクラス位からお薦めしたい。
電源ケーブルが別売りなので割高になりますが その分効果が高く、機器のグレードに合わせて ケーブルを交換したり出来て長く愛用することができるタイプです。




◎タップにアースがつけられるタイプ

最近、気に入っているのが 筐体にアースが落とせるネジや端子がついているタップ。
光城精工から比較的安く仮想アースが、発売されてますが、アースを繋ぐと激変します。
機器によっては、機器のグレードを1つ2つあげる以上の効果がでます。
(自宅の庭にちょっと落としたアースはつなが ないでくださいね、 かえって音が曇ります)








◎コンセントの数が6個口以上あるタイプ

出来れば、高価なタップには 電源ケーブルをたくさん繋ぎたくなるものです。 でも、個人的には多くても6個口くらいまでが良いと思います。
それ以上機器がある場合は、 タップのグレードを落としてでも タップ2個にした方がいいです。
デジタルとアナログを分けたり、 アダプター式の電源と分けたり。
(アダプター式の電源は 出来るだけメインの機器のコンセントから離した方がいいです)


◎筐体が強固に作られてあるタイプ

音が良いタップに多いのが、筐体がジュラルミン削り出しや、 金属ブロックを削り出して作られている様な、 筐体がちょっとオーバーなくらい頑丈に作られているものが多いです。
電気がスムーズに分かれてて流れれば良い電源タップに何故?
何故なら、やはり振動が大敵なのだと思います。 安価なオーディオグレードタップはプアな金属を使うと変な金属鳴きが起こるので、 あえて鳴きが少ない硬質プラスティックで、 少し高価だけど鳴きが少ない金属でタップを作ると、効果がはっきり解るようになり、 このクラスの強度のタップでは小さな音までしっかりと聞こえる音になります。


◎超高級なタイプ

別格の音の世界になります。の一言です。
はっきり言って高いですが、機器だけを高額にしても全く届かない 夢の世界の音です。
中には機器より電源類の方が高額になった方もいるくらいの魅力を持っています。
以前に二十数万の電源タップを、お客様のご自宅に持ち込み試聴して
4~50台販売したことがありました。 タップを購入された方の中に、
お持ちの機器よりタップの価格の方が高い方がおられて、 機器をグレードアップするか、タップにするかの試聴をしました。
お持ちの機器よりはるかに高い機器3台と高額なタップとの変な試聴をしましたが、 もう、笑えるほどタップの独壇場でした。 様はどんな高い機器も汚い電気ではその能力を発揮しないので、ある価格以上の機器では、あまり音質変化が大きくないのです。
逆に、そこそこのシステムでもその能力が最大限に発揮されれば、同メーカーの数ランク上のシステムよりはるかにいい音になったりします。


さあ、汚い電気で無駄に高い機器を買っていくか、 バランスのとれた程々の機器にきちんとしたタップを入れて機器の性能を無駄なく発揮させるか、電源の音への劣化はあなたが思っている以上です。
信じるか、信じないかは、 あなた次第です(笑)

オーディオの電源について④ 2021年1月19日

4回目の電源のお話です。
前回までの話で音をよくするには、電源にはタップを使ってほしいといってきました。
では、ここで電源タップを使うとして接続するケーブルは何でもいいのか? と言う事で、今回は電源ケーブルの話をしていこうと思います。 またまた、電源ケーブルも複雑怪奇なものです。 ただ、ケーブルにも傾向があるので、きちんと理解すれば大外れなケーブルには当たらないと思います。
まず、初めにいいたいのは付属の電源ケーブルは絶対変えて欲しいです。 せっかくメーカーが吟味して付属してくれてるケーブルなのになぜ変えないといけないの? と思う人ともいるかもしれませんが、メーカーさん吟味などしてませんから。 電源ケーブルにDENON、ESOTERICなどのロゴがはいっているから、 メーカーが自社の機器の為に、研究開発した唯一無二の最上のケーブルなのでしょうって、そんなわけあるかい。
メーカーさんは付属ケーブルを、テストケーブルとかチェックケーブルっていうとりまっせ。(機器の動作の為の)
そら、どことも知れん超粗悪なケーブルなんかよりゃはちぃーとはまし思いますけどな。 と、すいません、怪しい関西弁になってしまいました(笑) でもそういいたくなるくらい、メーカーさん付属のケーブルを最良のケーブルと思い込んでる人は多すぎます。
特に、輸入オーディオの電源は普通に国内で安く売ってあるものが付属されてます。 まあ、外国はケーブルプラグの形状から違いますから、本国から付属されてても使えませんが。(メーカーが別売りで売っている電源ケーブルが付属されてるものは別です)
大きなオーディオフェアーなどはメーカー別にブースがありますが、 メーカーの機器にはいろんな別のメーカーの電源ケーブルが使用してありますよね、 最良のケーブルなら変える必要ないですもんね。 付属のケーブルなら、細くても、太くてもプラグが金メッキでもメーカーロゴがあってもなくても、 音をよくしたければ交換してください。

良いタップでもこれではタップがかわいそうです。




出来ればこのクラス位からお薦めしたい。









ちなみに、リーズナブルなケーブルは、コンセント、タップ側で、高額でハイクオリティのケーブルほどタップ、機器側に使った方が良い結果になります。



今回の話のまとめは、とにかく電源ケーブルは付属のままにせずぜひ交換して聞いてください。
電源ケーブルはオーディオ機器のクオリティーをどれだけ落とさず再生するか、 逆に言えば機器の能力をかなり落として聴いているのを知ってほしいです。

次回は電源ケーブルの種類と音の傾向を話していこうと思います。

オーディオ電源ケーブルについて 2021年2月2日

今回は電源ケーブルの話です。
前回、付属ケーブルからオーディオ用電源ケーブルに交換してほしいとの話をしましたが、では、どんな電源ケーブルをどう使えばいいかを話していきたいと思います。
リーズナブルなケーブルは、コンセント、タップ側で、 ハイクオリティなケーブルほどタップ、機器側に使った方が良いと話しましたが、経験上ケーブルの交換での変化は機器に繋いでいるケーブルが一番変化します。
なので例えば、電源ケーブルのプラグ交換をする場合、 コンセントプラグより機器側のインレットプラグの交換の方が変化量は大きいです。
では、いろんな、電源ケーブルが販売されている中、 どのような選び方をしていけばいいのでしょうか。
本当は試聴して聴いてみるのがいいのですが・・。
当店のお客様はケーブルのご自宅での試聴を、たくさんの方がされてますので外れのないケーブルを購入されてますが、電源ケーブルの試聴をしてくれるお店もそうそうないと思います。
ましてや、ご自宅でいろんなケーブルを試聴できることはなかなか難しいですから、購入する際、効果が不安で躊躇するのもわかります。
では、購入する際どうするかは、まず大外れのケーブルを引かないことです。 何十本も試聴できるわけではないので、一番合うケーブルなんて選ぶことはできません。 ならば、買ったかいがあるケーブルを狙います。
本当に合わないケーブル選ぶと、お金を出して買って音を悪くするなんて言う事にもなりかねません。
では、大まかな選び方でいきましょう。 もちろん、試聴できるわけではないので、参考だと思ってください 。では、まず電源ケーブルを分けていきましょう。

ケーブルが細い電源ケーブル

細いケーブルは比較的タイトな音の傾向にあるのはそうなのですが、それだけではなく見てほしいのはシールドがあるかないかです。
シールドがないケーブルは、素直な音の傾向ですが、S/Nが少し悪い傾向になります。 まあ、胴体だけなのでFMのアンテナ線みたいにノイズにさらされるので、小さな音の表現が薄くなる傾向があります。
しっかりとして、しなやかで、細いケーブルは、 ハイスピードで胸のすくような綺麗な音を出す電源ケーブルもあります。
写真のケーブルは、今はもう入手できないゴールドムンドのケーブルに
両端オヤイデのプラグを交換したものですが、大パワーアンプ以外での使用なら気持ちのいい清涼感の味わえるケーブルです。



ケーブルが太い電源ケーブル

太いケーブルはさも良さそうですが、大きな電力を使わないCD等の小電力機器に使うと、音が重い感じになったり、ちょっとドンシャリな音になったりします。
また、かたくて取り回しが悪かったり、ケーブル自体が重くて機器から重くて抜ける、もしくは軽い機器なら表が浮き上がりそうになるくらい重いケーブルもありますから気を付けてください。
写真のケーブルはほぼこれ以上曲がりません。ラックの後ろにかなり余裕がないと差し込めません。また、ケーブルが太い理由も大事ですから購入前に調べた方がいいです 。

まずは、シールドが2重、3重になっていて太いケーブル、シールドが多重のケーブルは、ノイズに強くたくさんの機器を持ってる方や、大電量を必要とするパワーアンプ等に向きます。 ただ小電力の機器に使うと、音が硬質系になる傾向です。
写真のケーブルはエソテリックのケーブルですが、 エソテリックのCDにはあいますが、それ以外のCDではあまりよくはないですね。個人的ですが。



ケーブルの被膜自体が厚いケーブル

導体は普通で被膜のみが分厚いケーブルは音が重く少し曇った感じがしますが、ビギナーの方の高域を丸くする効果はあると思います(あら隠しみたいであまり好きではないですが)




本当に導体自体が大きいケーブル

また、導体が大きいケーブルも大電流機器向きですが、 シールドがあまりされてないケーブルは、やや締まりがない音になりがちです。
図のようなシールドが施されているケーブルは別で、ダイナミックな音がします






比較的扱いやすい電源ケーブル

どちらも2万円クラスの電源ケーブルですが、取り回しもよく比較的素直な音です。
上の写真のゾノトーンは、電源プラグ一体型でプラグのネジのゆるみを心配することがないのと、日本のメーカーなので初級者にも安心して使えます。 音は少し穏やかですが、ボーカルなどのエッジはしっかりしてます。




また、下の写真はベルデンの電源ケーブルです。
こちらは少し細身なケーブルですが意外としっかりしてます。
プラグはコンセントプラグがハッベル社製を使ってありますが、特別なのはインレットプラグで差し込むときに赤いつまみを引いて差し込むのですが、
抜くときもこの赤いつまみを引かないと抜けないようにできてます。
個人的にこの機構は大好きで画期的だと思ってます。 ぜひこの機構を他のプラグメーカーも採用して欲しいです



ケーブルの線材が高純度な電源ケーブル

AETの電源ケーブルは、安いケーブルも高いケーブルも大して見た目が変わらない(失礼)のに価格は何倍もするケーブルがあります。
でも聴き比べすると歯がゆいくらい価格が高い方が品格が高く、しっかりとした音が出てきます。
導体の純度や練り上げは音の変化が凄いです 。

  
 
ケーブルの途中に何か付いている電源ケーブル

トランスペアレントの電源ケーブルです。
買いやすい価格帯から~百万円のケーブルまで出しているメーカーです。
箱の効果は音のさまざまな所に効いていますが、 このメーカーの音の特徴はコントラストに尽きると思います。 S/Nが高く、音のメリハリをけしてエッジを立てずにくっきりと描きます。
ケーブルは少々固めですが、しっかりとしたシールドや導体の末端には綺麗な半田上げで信頼感の高いケーブルです 。



個人的に大好きな究極の電源ケーブル

ご存知の方はかなりマニアだと思いますが奥津電工のエアーケーブルです。
このケーブルの最大の特徴は空気絶縁です。なので凄く軽いです。
重ければ良さそうな電源ケーブル類において、ちょっと不思議にすら感じます 。常のケーブルはまず、電線の導体のまわりに絶縁体を巻きます。
それから外来ノイズから守りたいのでシールドをします。
そして外側にシースを被せて出来上がりッて感じです。    



ここで問題になるのは、絶縁体と振動です。
電源ケーブにおいてこの二つは頭の痛い問題です。
まずは絶縁体ですが、誘電率が悪い素材を使うと電気が流れにくくなってしまいます。なので誘電率の良いテフロンやゴアテックス、横の図ではポリオレフィンは使ってありますが、一番誘電率が低いのはそうです空気です。
なので、裸線に電気を流すのが一番いいのですが、もちろんそんなことは危なくてできません。比較的裸線に近い電源ケーブルやスピーカーケーブルが意外といい音するのはこのためです。でも、単なる導線だと外来ノイズ入りまくりでやっぱりだめですよね。

もう一つの問題は振動です。
図の通り制振剤入りの素材がよく使ってあります 実は電気が流れるとケーブルは振動します。(フレミングの法則、習いましたよね)
ここでの問題はこの振動を抑え込みすぎると電気が流れにくくなってしまうということです。なので、よくケーブルを床から浮かしてる方がおられますが、ケーブルの振動対策としては有効なのです。信じられない方は床を這っている電源ケーブルを踏んでみて下さい、音が曇ります。

   

そこで出てきたのがエアーケーブルです。
丸いパイプの中を導線が波打って走ってます。
なるほどこれなら、絶縁材を使わないので誘電率は問題ない上に振動も抑え込みません。でも理屈は簡単ですが作るのは相当大変だったと奥津さんに聞きました。



ですよね、簡単だったら他でも作ってますもんね。
そして肝心な音質ですが、 当店のオーディオ好きのお客様はその凄さを知ってらっしゃいますが、 通常の電源ケーブルと全く方向性が違います。まず驚くのは機器を選びません。
今までのケーブルは、CD向き大電流アンプ向き等々ありましたが、 どの機器でも驚くほど機器のクオリティーが上がります。もちろん電源ケーブルのグレードで音は変わりますが、 もう一つの驚きは、聞こえなかった微小な音が聞こえてきます。
多くの電源ケーブルは音をくっきり出したり、高域を強くのびやかに出したり、 明るかったり落ち着いていたりと、 どちらかと言うと機器のクオリティーは上がりますがケーブルの個性も付く感じです。これがまた楽しいこともありますが、 レベルが上がってくると邪魔にもなってきます。
このケーブルは本当に素直でどこにも詰まった感じがしません。音が消えていく様があくまで、素直にスゥーと無くなっていきます。
低域の音もやたらとメリハリを付けたり、ためてからドーンとオーバーに出したりせず、あくまで素直に出て、その楽器がリアルに見えるほどです。
そして最後に驚くのは、その空間の広がりです。練り上げが弱いケーブルのボーと音が散ったような広がりではなく、 あくまで何もない空間にすっと音が出てくるような、 本当にリアルな音がそこにはあります。

はい、今回は電源ケーブルの大まかな種類や傾向を話してきました。
長々と書いてきましたが、これでもだいぶ減らしたのですが、 それ程電源は奥深いです。
個人的にはオーディオ選びの醍醐味の一つだと思います。
ぜひ、興味を持ってい頂けたら幸いです。

次回は、とりあえず電源のお話、最終章になりますがいろんな電源のアクセサリーについてお話しします。  

オーディオ電源アクセサリーについて 2021年2月9日

今回は電源のアクセサリーの話をしていこうと思います。
アクセサリーといっても、多種多様にありますから、 個人的に薦めたいアクセサリーを話していこうと思います。

まず、比較的安価なものではPSオーディオのノイズハーベスターです。
1万円ちょっとですが効果は高いです。
ノイズが多いと先端のランプ が激しく点減しますから、どのコンセントが ノイズが多いかわかります。
プロジェクターをやってる方はランプをテープなどで隠さないと、ちかちか目障りです。




次にお薦めなのがACエンハンサーRGPC400PROです。
この商品は本当にたくさん販売しました。数えてないですが、5~60台は売れたと思います。
今は10万円後半位しますから安いとは言えませんが、効果は確かで明らかに音に力感が乗り雑味が消えます。
このエンハンサーの本当の使い方は、個人的にこうだと思います。
今、普通にタップや電源ケーブルを使っている方の壁のコンセントの空いているているところにこのエンハンサーを繋ぎます。実はこれだけです。 これだけでエンハンサーの効果が発揮されます。
理由はホームページで回路を見たらわかりますからここでは長くなるので説明は省きます。 上部のコンセントからとってもいいのですが、2~3万のタップを別に使う方がはるかにいい音になります。
私はそうやって販売してきたので確かです 。

コンセント自体はいいものを使ってありますが、中をあけるとただの鉄板に直に取り付けてありますから振動はすごいですし、 安いヒューズも通ってますし、通電ランプもコンセントからとってあります。
なのでこのコンセントを使うよりは、機器は普通のタップから取って、このコンセントは雑電源用にした方が、エンハンサーの凄さがきっとわかると思います。



次はフルテックから発売されたACオプティマイザーNCF Clear Lineです。 フルテックはオーディオの電源タップやケーブル等々、意欲的に出してますが、このアクセは期待してませんでした。
理由は、簡単に言うと振動をとるだけの構造なので、効果があるとしてもコンセントがつながっている対の空コンセントしか効果がないだろうと思ったのと、2万円強の値段を考えたら、これはないなと思ったのですが良い意味で裏切られました。
なぜ?と思うくらい効果があります。。写真のように隣のコンセントから給電しても効果があります。
あまり、理由がわからないアクセサリーは好きではないのですが、 効果がはっきりあったのでお勧めにしてみました 。



これが私がお薦めしたい電源です。
PSオーディオのクリーン電源です。今はいろんな所からクリーン電源が出てますが、私がこの電源装置をお勧めする理由は、 ノイズ除去だけではなく、きちんと100Vを出せるからです。
PSの電源は、なんとなく音がよくなったとか、 音がクリアーになったように感じるとか、 ではなく、ちゃんとこのくらいノイズが入ってきてる、 とか今何ボルトで電源が入ってるをきちんと表示します。



この写真では、98.6Vで入ってきていて102.8Vに上げて出しています。1ボルト刻みで出力 を変えれるので好みの電圧で機器を動かせます。 個人的には102Vが一番音が良かったです。
意外と動くからきちんと電圧が来てると思ってる人が多いですが、機器は
85Vでも112Vでも動きます(ものによりますが私が実際お客様の所で体験した電圧です)
ノイズは2.6%悪いですが、マンションなどは5%を超えることもあります。
これは、今ノイズ2.6%と負荷790Wとかなり劣悪なので、ノイズは
0.4%までしか減ってませんが普通は0.1%まで減らせます



普段は、自宅の電気をこうやって波形でみることはできないので、この機能も便利です。
ちょっとしかつぶれて見えませんが、ここまでつぶれていたらかなり電源環境は悪いです。
波形の下に入力が電圧96.1Vとでてます。かなり低いですが、10件中2~3件はこんなものです 。



別の方のお宅の波形です。
これも悪いですが、上の写真とはまた少しちがいます。
波形は乱れてますが、入力電圧は100.7Vhきちんときてます。




これが出力の波形です。
ここまできちんと波形を直して出してくれます 。






次はノイズの波形です。
これも非常に便利です。ノイズが多い少ないと言っても、目ではなかなか確認できません 。




同じ電源ノイズといってもこんなに波形は違います 。






もう一つ、私が好きな理由がこれです。
これは、PSオーディオのグレードの違う3機種の背面ですが、 見てもらってわかるようにすべてのグレードのコンセントが、オーディオグレードコンセントになってます。 このコンセントは1つ1万円くらいでPSオーディオ から発売されているコンセントです。

高額なクリーン電源でも、オーディオグレードコンセントはおろか格安数百円コンセントが使われていることもあります。
このメーカーの説明では「厳選したコンセントを使用してます」とありましたが、厳選してオーディオグレードでもない数百円のコンセントにたどりついたなら、ちょっと不信感を覚えます。
いっそ、予算の問題でと書かれた方がよっぽどすっきりします。(ちょっと辛口で個人的な意見ですが、メーカーに聞いてもそこははっきりと答えないので)

この末端まで手を抜かないところが、PSオーディオのクリーン電源をお勧めする理由です。

さらに、表での電源のオンオフや、4ゾーンのそれぞれのオンオフ、
各ゾーンごとに表の電源スイッチで切れない常時通電モードや時間がずれて電源が入るモードなど、多彩な電源環境を作ることができます 。
安全対策もしっかりしてます。
背面の左側のメイン電源スイッチの横にヒューズがあり、その横にはブレーカーもついてます。
私が販売した中ではヒューズが飛んだことはないですが、落雷での停電やブレーカーでの停電の時に、 数件、本機のブレーカーが落ちたことがあります。
ブレーカーがなければ毎回ヒューズがとんでいたと思うと、ちょっとめんどくさいですし、オーディオグレードヒューズなどは使えませんよね 。


ここまでのアクセサリーのまとめですが、 まずは、電源タップや電源ケーブルできちんと電流が流れるようにして、機器のクオリティーがきちんと出るようにした後は、 電気の質を上げるためにアクセサリーを使っていきましょう。

では、電気の質をノイズ対策と電圧対策の2つに分けて考えましょう。
まずノイズ対策の最初は、あまり高くないノイズフィルターなどを使ってみて効果を見てみましょう。
(タップやケーブルは、最低限のものをきちんと使ったうえでやってください。そもそも、ノイズフィルター効果すら曇ってわからなければ意味がありません。そのくらい、ノーマルの付属ケーブルは音が曇ります)
効果(変化)があまりなければ、もともとノイズが少ないかもしれません。
これ以上どんな高額なノイズ対策をしても意味がありません。(だって、きれいな電源なのですから)

基本、ノイズフィルターは難しいのです。よくノイズフィルターのアクセサリーの批評を見ると、驚くほど良くなったとか、 音が曇って全く駄目だとかいろいろありますが、そのアクセサリー のせいではなく、ノイズの量と種類に合ってないのです。
PSオーディオの電源のノイズの波形 を見てもわかるとおり、ノイズの種類も大きさも原因も様々なのです。
1種類のフィルタ―でとってしまおうとか所詮無理なのです。
逆にあのノイズもこのノイズも取りますと書いてあるノイズフィルターはきれいな電気の部分までフィルターで曇らせているかもしれません。
高額なフィルターには音が曇りませんと謳っているものもありますが、 曇った分をメリハリがきつくなるなる構造で隠しているような感じがします。(個人的試聴感想ですが)
個人的に、ノイズをフィルターでとるのは限界があると思うので、高額なフィルターを買うくらいなら、 PSオーディオのクリーン電源みたいに元から電源を作り変える方が早いと思います。


次は電圧対策です。 これが一番大切ですが一番対策できてないというか対策しにくいです。
以外にも電圧が違うと音が大きく変わることを知らない方が多いです。
まあ、試しにくいですからなんとなくはわかっっていても、違いを聞いたことがない方が普通でしょう。
私がPSオーディオのクリーン電源を数十件持ちまわって、普通に(100Vから102V)電源が来てたところは半分もありません。前にも書きましたが、酷い所は86Vから112Vまでと様々です。


86Vのお宅ではCDが時々音飛びしてました。
PSオーディオの電源を購入してもらってきちんと再生できるようになりました。あとで換気扇の不具合と配電盤のとり方が悪かったことが原因だとわかりました。


112Vのお客様ではアンプがブーンとうなるとのことで見に行ったら、高電圧だと判明しました。
こちらも寮の端の部屋でこの部屋から電気が渡っていってます。こちらもPSオーディオの電源で解決してきれいな音が出ています。
電気事業所に言えば正しい電気が来ると思ってる人が多いと思いますが、 95Vから105Vまでなら問題はないですし、ましてはノイズがあろうがなかろうが関係はありません。
さらに料金メーターまでが事業所の範囲ですから、中のケーブルの配線、 線径や配電盤のとり方は這わせた電気屋さん次第です。


オーディオの部屋には配電盤から直接電気をとってるから、オーディオの電源の対策はばっちりです。って方がいますが、まあ、しないよりはましな程度かも。
そんなお客様の所で、PSのクリーン電源でノイズ見ながら別の部屋のテレビや電子レンジとつけたら、 笑えるほど壮絶にノイズが入りました。
ノイズからちょっと離れたくらいに考えた方がいいです。電圧には何にも関係ないですしね。
さらに、マイ電柱を建てた方のお宅は106Vで、ノイズレベルは2.4%でした。
(ちなみにうちのお店は普通のビルのテナントで、ノイズレベル1.4%なのですが?)  


PSの電源で電圧を設定して、97Vくらいで聴いたら低音が減って全体的に痩せた音になり、逆に105Vで聴いたら高音がガチャガチャしてドンシャリな音になります。1V違っても音ははっきり変わります。
電源の電圧でこれほど音が変化してます。
家庭の電気の電圧は朝、昼、夜で何Vも変化しますし、その時その時でも変化してます。


以前、お客様とスピーカーの位置や音響パネルの位置等を細かくセッティングして、最良の位置を合わせても 次の日に訪問したら、なぜか音がバラバラになっていたり、同じお客様の所に何度か訪問して、同じ曲の音が良い日と全く聞けない日があったり、 これ、すべて電圧のせいでした。
これらのお客様のお宅にPSオーディオクリーン電源を入れてから、そのようなことは1度もないです。


個人的に機器のクオリティーが上がってきたら、きちんと電気ノイズと電圧を管理できるクリーン電源を考えてほしいです。
これから先のオーディオのセッティングがうまくいかなくなるかもしれません。
前、すごく良いと思った曲が、あとで聞いたらあまりよくないと思ったことはないですか?
よく、㎜単位でSPの位置と角度を合わせましたとか、 今のこの位置が一番いい試聴位置ですとか、
それ今何Vでのセッティング?て聞かないといけないかもしれませんし、明日には崩れているかも 。

今日も明日も明後日も、今日やった練り上げがきちんと後々まで繁栄されるようなオーディオでなければいけないと思います。
さらに、落雷や停電での機器の故障が毎年4~5件はあっていたのですが、 この電源を購入された後からは、
まだ1度も機器の落雷停電故障はありません 。


電源は複雑で皆さんのシステムも同じところは1件もありません。
なので、これは私が35年オーディオショップで数百回のお客様宅試聴での覚えてきた知識です。
すべて個人的な意見ですが、信頼性はあると思います。
電源の話は今回で終了になります。
今回も長々と書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。

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